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ブルーハーツ
昨日は暑いといえど湿気がなかったので、なかなか快適な一日でした。30度越えているのに、湿気がないと過ごしやすい。
(今日は朝から湿気がどーんと。鬱だ)


さて、夏休みももう終わりなので、やっぱり書いとこうかな、と。

The Bluehearts

このバンドは、もうほんとに青春をかけた超熱心なファンの方もいて、下手なことを書くと石が飛んできそうなので、個々の歌についてはあまり多くは書きませんが

80年代後半。前にハマショーのことを書いたときにもちょっと触れたのですが、あの時代は本当に不健康な時代で。

土地の値が上がって社会人は家が買えなくなっちゃって、その分財テクに走って、マスコミもそれを煽るだけ煽って、家が買えない分変なゼイタクに走る人もいて、中身があまりないグルメブームみたいなことも。その反面、過労死なんてこともたっくさん起こってきた時代です。

中学とかでは「荒れる学校」みたいのが出始めで、管理教育も、とても人間を扱っているとは思えない教育をしていたようで、その分というか、親や先生に対するフラストレーションが「いじめ」につながったり。子供も受難の時代でした。

ハマショーの歌を見ていると、年齢はだいたい18歳から20歳代はじめ、社会に出て、何でこんなに世の中変なんだよ、と気づき始めた年代が主人公になっている。

それに対して、ブルーハーツは14歳から20代前半、まさに世の中のことは何にもわからないけど、そのとばっちりのストレスだけを受け続けていた世代のことを歌っているような。

それだけに、この世代のブルーハーツへの思い入れはすごく強くて、ブルーハーツのファンだった人の日記なんかを読んでいると、すべての歌詞をそらんじていて、受験の時は歌いながら頑張った、というくらい、まさにその人その人の人生そのものになっている、という感じです。

ブルーハーツはけっこうメッセージ性の高い歌詞が多くて、「おちこぼれ」に対して「がんばれー」といった歌詞があるかと思うと、「チェルノブイリ」とか「青空」のような、社会性の高い歌詞があったり。

おちこぼれとか、いじめとかについての曲はヒロトことボーカルの甲本ヒロト、社会性の高い抽象的な歌はマーシーことギターの真島昌利、という、この二人のフロントマンのバランスも絶妙でした。

彼らは94年6月、阪神大震災やオウム事件の前に解散してしまいました。宗教問題とも言われていますが、やっぱり「ブルーハーツ」としての彼らのエネルギーが枯渇した、というのが正しいところではないかと思います。

私は解散してかなりたってから聴きはじめた、それも彼らのメッセージではなく「音」のほうに多くを惹かれて聴きはじめた部類なので、そんなにメッセージにはのめりこまないのですが、それでも、ヒロトとマーシーが解散してすぐはじめたハイロウズと音の傾向がよく似ているにもかかわらずブルーハーツの方に魅力を感じるというのは、メッセージの切実さから出るエネルギーに惹かれているからではないかと思います。

音楽性としては、メロディーラインはポップ、リズムはハード、と、これ系の音が好きな人にはたまらない、生きのいいバンドです。


で、こちらの方で彼らのライブを見ることができます(9/1まで)
The Bluehearts

今まで発売されたライブビデオを編集したもので、コアなファンにはあまり意味はありませんが、まずは彼らのライブを聴いてみよう、という人にはお奨め。

最近カバーされた「ラブレター」なんかのまったりした感じもとてもいいですがやっぱり最後の「Train-Train」からの3曲はすごい。元気がほしい時に、ぜひ。

ドラマーの梶くんこと梶原徹也くんは叩きながら歌うのですが、もちろん聴こえないので、金魚が口をパクパクさせてるみたいでちょっとほほえましいです。

最後の「リンダリンダ」は、どこか海賊版のような録り方になっていて、ドラムの音が異常にフューチャーされているのですが、これを大音量で聞くとたまらない。

gyaoは接続がすごく悪いのですが(接続できないとIEが強制終了になるので、他の窓は開いておかないようにお奨めします)、時間をおいて接続すると見れます。夜がつながりやすいです。


8月15日。忙しくて書きそびれてしまいましたが、やっぱり個人的な気持ちとしてはこれなのです。


あなたが生きている今日はどんなに意味があるだろう



このつらい時代を生きる、すべての人に。








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MEMORIZERS
好きなアーチスト
by summer21st | 2005-08-23 08:25
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